うみなりブログ。

アラフォー腐女子が、BL要素のある文学作品をイラスト付きでゆるく紹介します。日本近現代文学が中心。BL・同性愛的な表現が苦手な方はお気をつけ下さい。

近現代BL文学

室生犀星「稚児と妹」②

憎いあんちくしょう、奴の名は削字。 室生犀星先生の「稚児と妹」の感想の続きです。 未読の方はこちらからご覧下さい。↓ 室生犀星「稚児と妹」① - うみなりブログ。 BL・同性愛の話題あります。以下お気をつけ下さい。

室生犀星「稚児と妹」①

今回は検閲による削字だらけのBL文学、室生犀星先生の短編小説「稚児と妹」の感想です。 外では大人しい美少年が、家で主人公と妹にだけ見せる全く別の顔。 一言で書くとこんなストーリーです。 BL・同性愛の話題あります。以下お気をつけ下さい。

「少年」の舞台の写真集(川端康成「少年」⑱)

まだ書くことがあるのか⁈ 18回目の川端康成先生の「少年」ネタです。 タイトルのものを先日入手してウキウキしていますので、紹介させて下さい( ´ ▽ ` )

三島由紀夫(榊山保)「愛の処刑」

三島由紀夫先生が榊山保という名義で書いたゲイ小説「愛の処刑」の感想です。 同性愛表現あります。以下お気をつけ下さい。

川端康成「當用日記」⑤(川端康成と石濱金作④)

石濱金作先生の手記「無常迅速」から川端康成先生と石濱先生の関係を見てみましたが、今度は川端先生から見た石濱先生についてを、以前から当ブログで引用されまくりの川端日記から探してみたいと思います。 タイトルは違いますがこちら↓からの続きとなって…

石濱金作「無常迅速ー青春修行記」②(川端康成と石濱金作③)

川端康成先生の親友・石濱金作先生が川端先生との思い出を語る手記「無常迅速ー青春修行記」の感想の続きです。 今回も川端先生と石濱先生の関係にツッコミながら突っ込みます。 前回未読の方は①からご覧下さい。 石濱金作「無常迅速ー青春修行記」①(川端康…

石濱金作「無常迅速ー青春修行記」①(川端康成と石濱金作②)

川端康成先生の一高時代からの親友である石濱金作先生が、川端先生との思い出を綴った手記です。 川端先生と石濱先生については県立図書館①でもちょっと語りましたので「川端康成と石濱金作」としては②になります。 未読の方はこちらからどうぞ。 県立図書館…

井上武彦「同行二人 特殊潜航艇異聞」

今回は戦争文学、井上武彦先生「同行二人 特殊潜航艇異聞」の感想です。 BL要素ありますので、以下お気をつけ下さい。

里見弴「君と私と」④

志賀直哉先生と里見弴先生の関係を語る最終回です。 前回未読の方は③からどうぞ↓ 里見弴「君と私と」③ - うみなりブログ。 「君と私と」関連が完全未読の方は①からどうぞ↓ 里見弴「君と私と」①(相関図付き) - うみなりブログ。 以下、若干のBL・同性愛要素が…

里見弴「君と私と」③

里見弴先生「君と私と」は一応全て読み終わって感想も書き終えたのですが、「君と私と」の続きのような作品が大量にあるという情報を得ましたので、それらを読みました。 (Twitterで情報を下さった、もこたろ雨様、朝海様、本当に有難うございました!) タイ…

川端・清野が疎遠になった原因②(川端康成「少年」⑰)

記事を分割したせいで川端康成先生の「少年」の記事が⑰になりましたよ 分割した阿呆は私ですどんだけ「少年」の記事を増やせば気が済むのでしょう という訳で前回に引き続き、「何故川端先生は清野少年と疎遠になったのか?」の原因を考えていきたいと思いま…

川端・清野が疎遠になった原因①(川端康成「少年」⑯)

恒例の川端康成先生「少年」ネタです。 ⑯⁈ これで本当に単純計算で半月以上に渡って清野少年について語り続けたことになるぞ!やったー 今回は「何故川端先生は清野少年と疎遠になったのか?」について真剣に考えてみたいと思います。 前回の記事↓ 大口の本…

石濱金作「変化する陳述」

川端康成先生関連で最近妙に気になっている、川端先生の親友の石濱金作先生。 彼もれっきとした小説家です。 ただ、現在普通に読める著作物はかなり少なそうです。 新青年傑作選「君らの魂を悪魔に売りつけよ」(角川文庫)に彼の短編が載っていることが分かり…

岩村蓬「鮎と蜉蝣の時」

本日は岩村蓬先生「鮎と蜉蝣の時」(学芸書林)のネタバレ有りの感想です。 Twitterで教えてもらい、最近初めて読みました。 戦前から戦中にかけての旧制中学が舞台のBLものです。 以下BL・同性愛の話題です。お気をつけ下さい。

好きなBL文学10選

はてなブログ10周年特別お題「好きな○○10選」 はてなブログのお題、第三弾です。 「はじめに」に書いた作品が丁度10作くらいなのでついでに語っておこうと思います。

私がBL文学にハマる10の理由

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」 11/24までみたいなので第二弾をやってみました。 私が書くならこれしかないと思いますので、BL文学(BL・同性愛要素のある日本近現代文学)について書こうと思います。

県立図書館はパラダイス①(川端康成と石濱金作①)

このブログを前から読んでくださっている方には周知の事実ですが、私は川端康成先生の「少年」というBL要素のある作品が大好きです。 どれくらい好きかというと、このブログでも15回に渡って語りまくるという狂気の沙汰を臆面もなく行うほど好きです。(文章…

大口の本名(川端康成「少年」⑮)

あの…、小泉に続いて、大口の本名も何となく分かりましたので、聞いていただけますか…? 恒例の川端康成先生の「少年」関連の記事なんですけれども…。 川端文学館の記事を除いても、もう15回目だったりします。もういい加減「少年」の話題はうんざりだよ!と…

読み終わった本、今読んでる本

次のブログ更新まで間隔が大分開いてしまいそうなので、今感想を書いている読み終わった本や今読んでる本について書こうと思います。 ○読み終わった作品 岩村蓬「鮎と蜉蝣の時」 志賀直哉「廿代一面」 里見弴「善心悪心」「世界一」 ○今読んでる本 里見弴全…

川端康成文学館で入手した薄い本で萌え死にました。

こんな文章を見つけて動揺が隠せない管理人です。(※小谷野敦先生「川端康成伝 双面の人」(中央公論新社)より。)どーりで日記が大正7年から石濱だらけなはずだよ!こうなったら石濱金作先生についても調べなきゃ!そんな謎の使命感! 最近ブログの更新が滞っ…

川端康成文学館に行って来ました。

日記を読み漁って川端康成先生が夢○をした日(※)まで把握している変態が、とうとう川端先生の故郷にまで足を踏み入れるという新たな段階に突入しましたよ。(※本当に日記に書いてあるのです…。気になる方は新潮社の37巻組「川端康成全集 補巻一」の大正5年くら…

小泉君の本名(川端康成「少年」⑭)

ようやっと小泉君の本名が判明しました! とても嬉しいので記事にします! 小泉君って誰?と思われたかもしれませんが、また川端康成先生「少年」の話題です。14回目の記事だと思います。今のところこのブログはほぼ毎日更新していますので、私はほぼ半月に…

日下諗「給仕の室」の好きなシーン(「給仕の室」⑥)

初期白樺派・日下諗先生のSMとBL要素ありの変態小説「給仕の室」の記事、6回目です。川端康成先生の「少年」の記事の方がはるかに増えましたが(本編のページ数も関連書籍も段違いに多いですし…)、実はこの小説を語りたいが為にこのブログを開設したくらい私…

清野少年関係の論文を取り寄せた顛末② (川端康成「少年」⑬)

川端康成先生「少年」13回目の記事となります。こんなおばさんをここまで夢中にさせるなんて、清野少年も本当に罪作りな子ですよね…「子」って言っても私が産まれる前に80歳くらいで亡くなっている故人なんですけどね…。ということは、私はおじいさんをずっ…

清野少年関係の論文を取り寄せた顛末① (川端康成「少年」⑫)

川端康成先生「少年」について色々調べていた時に、清野少年のモデル・小笠原義人さんに関する論文があるのをネットで知ったのです。 今回はその論文のコピーを取り寄せた顛末について書こうと思います。 川端康成先生「少年」12回目の記事となります。前の…

里見弴「君と私と」②

里見弴(さとみ・とん)先生のBL要素ありの自伝風小説「君と私と」の感想2回目です。 1回目↓ 里見弴「君と私と」①(相関図付き) - うみなりブログ。 BL・同性愛の話題が含まれますのでお気をつけ下さい。

里見弴「君と私と」①(相関図付き)

今日になって急に読者様が増えて驚いています。ほぼBL文学と清野少年(もうBL文学とは別枠状態)とレトロゲームの話題しかないので、皆様何かお間違いではないでしょうか…と困惑しておりますが、本当に有難い限りです。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!…

折口信夫「口ぶえ」②

折口信夫先生のBLの要素ある小説「口ぶえ」の感想2回目です。未読の方は①からご覧下さい。 折口信夫「口ぶえ」① - うみなりブログ。 小説のネタバレありな上にBL・同性愛の話題です。お気をつけ下さい。

折口信夫「口ぶえ」①

今回は折口信夫先生のBL要素のある小説「口ぶえ」の感想です。 今年に入ってから発売された「少年愛文学選」(平凡社ライブラリー)にも収録されており、今回はこちらの本から本文を引用しています。 以下、小説のネタバレありな上にBL・同性愛の話題です。お…

川端康成「當用日記」④ (川端康成「少年」⑪)

最近、川端康成先生の中学生の時の日記をストーカーのように読み漁っていますが、「少年」に関連する所以外にも色々面白い記述がありましたので、ちょっとご紹介。大正4年3月に寄宿舎に入った後からです。句読点はこちらで付けて、旧漢字も現在のものに改め…