うみなりブログ。

アラフォー腐女子が、BL要素のある文学作品をイラスト付きでゆるく紹介します。日本近現代文学が中心。BL・同性愛的な表現が苦手な方はお気をつけ下さい。

川端康成文学館に行って来ました。

日記を読み漁って川端康成先生が夢○をした日(※)まで把握している変態が、とうとう川端先生の故郷にまで足を踏み入れるという新たな段階に突入しましたよ。(※本当に日記に書いてあるのです…。気になる方は新潮社の37巻組「川端康成全集 補巻一」の大正5年くらいの所から頑張って探し出して下さい。)

今回は川端康成文学館しか行ってませんが、そのうちに生家跡や他のゆかりの地や墓にまで行きかねない勢いです。ここまで川端先生にハマるとは自分でも想定外でした。それもこれも全ては川端先生の中学時代の恥ずかしい日記が面白過ぎたせいです。私は清野少年と、恥ずかしい日記を書いている中学時代の川端先生のファンなのです。

歴史上の有名人の史跡を巡る行為は、現代の有名人に置き換えてみたら、もう引っ越した後なのに引っ越す前に住んでいた場所や学校まで訪れ「ここに居たんだ」とか思って一人悦に浸るような相当にヤバいストーカー行為なんじゃないかとふと思いました…が、今風に聖地巡礼♡ということにしておいて下さい。

という訳で大阪府茨木市川端康成文学館へ行って参りました。そして「少年」の舞台である大阪府立茨木中学校(現・茨木高校)の隣を通って車窓から眺めてきました。

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我が家からは高速で3〜4時間くらいです。

一応コロナ禍なのでどうしようかと逡巡しましたが、川端康成文学館が人でごった返して密なことになっているとは想像出来ませんでしたので、思い切って行ってきました。ガラ空きでした。

駐車場が30分無料で、入館も無料という大盤振る舞いです。

30分〜1時間あればじっくりしっかり見学出来るくらいの展示スペースでしたが、幼少の頃から晩年まで色々川端先生にまつわる貴重な品々が展示されていて大満足でした。個人的にはやはり中学時代の品々が見たかったのでそのコーナーは特にしっかり見ましたが、当時の中学や寄宿舎の写真も色々貼ってあって、それが見れただけでも行った価値がありました。成績表とかもね、うん、晒されていましたよ。有名人の宿命ですが、まさか100年後にこんな風に晒されるなんて夢にも思わなかったでしょう。

生家のジオラマが思ったよりも大きくてなかなか良かったです。

企画展は「川端康成横光利一」でした。お恥ずかしながら横光先生については全然読んだことが無いのですが、ちょっと気になってきましたのでまたそのうちに色々読んでみたいと思います。

茨木高校を車から眺めつつ帰りましたが、建物なども新しく、昔の名残はパッと見では分かりませんでした。徒歩で周辺を散策できたら色々発見があったかもしれませんが、今回は時間の都合で出来ずに残念でした。

館内に置いてあったパンフレットに周辺の川端スポットが沢山書いてあったので、また来る機会があれば色々巡ってみたいなぁと新たなストーカー行為の計画を立てつつ帰途に着きました。

まさかこんな記事で興味を持つ方がいらっしゃるとは思えませんが、万が一のことがあるといけないので川端康成文学館のリンクを一応貼っておきます。↓

川端康成文学館/茨木市

そして今回の戦利品。

薄い本!

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3冊とも川端康成文学館でしか購入できない貴重書です。一応通販もやっている模様。

こちらの手前の黒い本には「川端康成全集」全37巻にも未収録の「生徒の肩に柩をのせて」が収録されています。

実はこれを入手したいが為に今回行ったようなものです。

「生徒の肩に柩をのせて」は大正6年1月に急逝した茨木中学校の先生の葬儀前後の様子を川端先生が作文として書いて雑誌に載った作品ですが、最近まで発見されていなかったようで全集未収録です。

川端康成君(19)のストーカーとしては一度は読んでおかなければ!と謎の使命感に駆られて読める媒体を検索していましたら、こちらの文学館で販売していることが判明、通販も検討しましたが気がついたら現地に赴いていました。

次回はこれらの冊子を読んだ感想などを書きたいと思います。さらっと書こうかとも思ったんですが、冊子が思いのほか良すぎたが為に長文かつ何故か阿呆な内容になるという想定外の事態になりましたので分割します。どれくらい阿呆かというと多分この記事→夏目漱石「坊っちゃん」をBL視点で読む - うみなりブログ。くらい阿呆です。

次の記事↓

川端康成文学館で入手した薄い本で萌え死にました。 - うみなりブログ。

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