こんな文章を見つけて動揺が隠せない管理人です。(※小谷野敦先生「川端康成伝 双面の人」(中央公論新社)より。)どーりで日記が大正7年から石濱だらけなはずだよ!こうなったら石濱金作先生についても調べなきゃ!そんな謎の使命感!
最近ブログの更新が滞っておりますが、そろそろネタ切れなので本を新しく読んだり再読しています。
前回のあらすじ:川端康成君(19)のストーカーを始めた当ブログの管理人が、とうとう故郷にまで行っちゃったよ!
ということで前回は川端康成文学館に行ったことを語りましたが、今回はそちらで購入した3冊の冊子について語りたいと思います。
冊子は全て真面目なことしか書いてないですし全くBL要素がないのにも関わらず、感想がものすごく阿呆なことになっていて且つBLな話題も織り交ぜられている謎仕様になっていますので、油断して読むと大変なことになるかもしれません。一般人の方は充分にお気をつけ下さい。
※万が一川端康成文学館の人に怒られましたら、前回と今回の記事は削除しますので気になる人は早めに読んでおいて下さい。
①「川端康成 その人とふるさと」
川端康成文学館の展示品の写真も載っているパンフレットです。
展示してある年表や文章などもバッチリ載っていましたので、これさえあれば家でじっくり何回でも執拗に見られるよ!中学の成績表は載ってなかったから、川端先生の成績が見たい方は現地へGO!
②「川端康成 その人とふるさと 挿話編」
川端先生の知人のインタビューがまとめられています。
何と、川端先生が清野少年の前に惚れていたという同級生で親友・正野勇次郎さんへのインタビューが載っています。
正野勇次郎さんに惚れていた件はこちらの記事の後半部分でもちょっとだけ触れています。↓
一応断っておきますがね、川端先生と正野さんはそういう関係では無いですからね?川端先生が勝手に「こいつが女だったら良いのに」とか言っていただけですからね?インタビュー記事にもそういうことは全く書いていませんでしたよ?当たり前ですが、ちょっと期待していた馬鹿がここに居ます。
あと、清野少年と同室になる前(大正4年度)に寄宿舎で同室だった後輩・寺野保夫さんへのインタビューも載っていて、最近調べたばかりで名前にめっちゃ見覚えのある人だった為一人で大興奮です。当時の学校や寄宿舎の様子も色々書かれていたので読めて良かったです。人によって微妙に色々記憶が違っているのはご愛嬌。当時から6〜70年近く経っているので無理もないと思います。学友だけでなく、文学関係の知人や親類のインタビューも載っていました。
③「川端康成と茨木」
茨木市ゆかりの川端作品を集めた短編集です。この3冊の中で一番欲しかった冊子です。
とりあえず、これ!「生徒の肩に柩をのせて」!これが読みたかった!
「生徒の肩に柩をのせて」は大正6年1月に急逝した茨木中学の先生の葬儀前後の様子を描き雑誌にも掲載された作文です。存在は知られていたものの長らく発見されて居なかったらしく、「川端康成全集」全37巻にも収録されていないというレアな代物です。
とりあえず真っ先に読みました。「當用日記」を読んでいても思うのですが、こちらの作文も現在の高校生くらいの若者が書いたとは思えないような素晴らしい文章です。のちのノーベル賞作家の才能の片鱗がこの時から既にあります。
また、こちらから派生した「倉木先生の葬式」「師の棺を肩に」も一緒に掲載されていますので、この作文からどのように文章を加除して別作品に落とし込んだかも比較出来るという、素晴らしい構成になっています。
やっぱり文章が後の時代に書かれたもの程、こなれていて読みやすい印象です。でも私はやっぱり川端先生の中学時代の文章が好きなんじゃぁぁ!「十六歳の日記」とか最高だろぉぉ!!と再認識しました。そしてこの冊子には「十六歳の日記」もバッチリ載っているんじゃぁぁ!!最高だよぉぉ!
「倉木先生の葬式」「師の棺を肩に」両方とも寄宿舎の様子が少し書かれていましたが、「少年」とモロ被りな時期の話なので、仮名の室員「小山」や「小田」を勝手に清野少年に置き換えて読んでいます。清野少年(※本当は「小山」と書かれている)の小さい肩をトントンするシーンとか目に浮かぶようで最高です、ハァハァ(*´Д`*) ↓コレですコレ。「倉木先生の葬式」より。清野少年成分はこの一文だけなのですが、萌え死にそうです。
ちょっと疑問に思ったのですが、火鉢って上に乗るものなんですか?乗れるんですか?
あと、早起きしてはしゃいでいる清野少年(※本当は「小田」と書かれている)とかね、かわゆいなぁ(*´∀`*)↓コレですコレ。「師の棺を肩に」より。萌え死ぬよ!そろそろ!
つーか清野少年のモデルの「小笠原」の「小」が使われてるから、多分そう!2人とも小笠原さんですよね⁉︎川端先生⁉︎…なんて、本当に「少年」が好き過ぎて病気の域に達していてヤバいです。ヤバいのは昨日今日に始まったことではないですけど、まさか「少年」「當用日記」以外から公式の清野少年を補給できるとは夢にも思っていなかったので、いつもより3割増くらいでヤバいです。
とりあえずこの冊子に収録されている作品を書いておきます。
「葬式の名人」「油」「祖母」「日向」「十六歳の日記」「骨拾い」「生徒の肩に柩をのせて」「倉木先生の葬式」「師の棺を肩に」「師の柩を肩にした者」「中学時代の日記」(※大正3〜5年から抜粋されたもの) 「故園(抄)」「独影自命(抄)」「私のふるさと」
川端康成文学館で通販もやっているそうですので、興味のある方は是非公式サイトをご覧下さい。↓
川端康成君(19)が好きなら3冊とも買って損はないと思うよ!とダイマしておきます。
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