うみなりブログ。

アラフォー腐女子が、BL要素のある文学作品をイラスト付きでゆるく紹介します。日本近現代文学が中心。BL・同性愛的な表現が苦手な方はお気をつけ下さい。

近現代BL文学

川端康成関連インデックス

「少年」とか川端康成関連の記事が増え過ぎたので、こちらにまとめてリンクを貼ります。

NEW文庫発売決定・折口信夫「口ぶえ」(「口ぶえ」③)

こんばんは、今日も生存と推し活に忙しいなるみです。 今日はまた文庫化のご紹介です。 当ブログでも以前語った、折口信夫先生の学園BL小説(一応間違いではない)「口ぶえ」が新しく文庫で発売することが判明しました。 折口信夫「口ぶえ」① - うみなりブログ…

小島信夫「ガリレオの胸像」②

お久しぶりです。 なるみです。 かろうじてまだ生存しておりますが、割と長期間に渡りドラクエならウィンドウ枠がオレンジか緑に染まっているレベルなので更新がめちゃくちゃ遅くなりました…体調崩したり私生活が多忙だったりして、なかなか思うように書けま…

小島信夫「ガリレオの胸像」①

ある日、城山の授業のときだ。例によって島中の背中に鉛筆で文字を書いていた。島中はくすぐったそうにしながら、甘んじて庄一郎のするに任せていた。 庄一郎はただのいたずらや城山に対する反抗などではなくて、島中の背中にそうして文字を書いていると、つ…

㊗️文庫化!里見弴「君と私・志賀直哉をめぐる作品集」(里見弴「君と私と」⑤)

当ブログでも以前に取り扱った里見弴先生の「君と私と」+一連の作品が、2023年5月25日に文庫で発売されます!!わーいヽ(´▽`)/ まんま志賀直哉先生との関係を描いた作品だけが収録されているという、二人の関係性オタク待望の夢のような文庫です。 出版社は…

現下石濱一人の如し②(川端康成と石濱金作⑩)

今日は新感覚派作家として戦前に活躍された石濱金作先生のお誕生日です 石濱先生おめでとうございます! という訳で前々回の続きですが、石濱先生ネタです。 川端康成先生と石濱金作先生の関係を見る⑩回目。 前回はこちら↓ 現下石濱一人の如し。①(川端康成と…

現下石濱一人の如し①(川端康成と石濱金作⑨)

一高時代からの親友、「なにをするにもいつしよ」で大学の学費まで仲良く一緒に滞納していた二人(上林暁先生「上野桜木町」参照)、川端康成先生と石濱金作先生の関係を語るシリーズの⑨回目です。 また川端全集とかから見つけてきましたので、色々二人の関係…

垣内少年(川端康成「少年」㉖)

川端康成先生「少年」ネタ㉖回目です。 今日は「少年」内の登場人物、垣内について語りたいと思います。 垣内は本名が宮田正一ですので、川端日記では宮田と書かれていますが、ここでは引用以外の部分では垣内で統一して語りたいと思います。 以前のナンバリ…

堀辰雄「燃ゆる頬」③

堀辰雄先生の名作BL文学「燃ゆる頬」の初出時無削除版と現行版を読み比べたら面白かったという話の続きです。 未読の方は↓から先に読んで下さい。 堀辰雄「燃ゆる頬」② - うみなりブログ。 BL・同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。

堀辰雄「燃ゆる頬」②

堀辰雄先生「燃ゆる頬」については一度簡単に語りましたが、衝撃の事実が発覚しましたので追加で書きます。 堀辰雄「燃ゆる頬」 - うみなりブログ。 「燃ゆる頬」本編は青空文庫で無料で読めますので、未読の方は是非ご覧になってからこちらの記事をご覧下さ…

「少年」の漫画を描いてみました。(川端康成「少年」㉕)

こんばんは! 本日11月11日は、川端康成先生「少年」に登場する清野少年のモデル・小笠原義人さんのお誕生日です✨ 小笠原さん、お誕生日おめでとうございます㊗️ ということで(?)、急遽「少年」の二次創作漫画を描いてみました。 「少年」を未読だったり、…

川端康成が登場する石濱作品②(川端康成と石濱金作⑦)

最近更新が滞っており、万が一楽しみにして下さっている方がいらっしゃったらすみません。 色々ネタはあるのですが、文章を書くのに手間取っております。 ブログを開設して1年経ちましたが、去年のこの時期に毎日更新していたとはとてもじゃないけど信じられ…

福永武彦「かにかくに」

福永武彦先生のBL要素ありの名作「草の花」について語ろう語ろうと思いながら、約10ヶ月の時が過ぎ去りました。 過ぎ去りました…が、今回は満を持しての「草の花」でなく、「草の花」の原型となった「慰霊歌」という作品の更に原型である「かにかくに」とい…

中公文庫「給仕の室 日本近代プレBL短篇選」(日下諗「給仕の室」⑧)

2022年8月23日。 あの伝説のド変態小説、「給仕の室」が文庫になりました。 とりあえず、発売が判明した時点ですごい勢いでネット通販で予約し、本日無事に到着しました。 到着しましたが、遅読な上に明日も仕事があるので、ゆっくり読むのは少しずつになり…

「少年」の学校生活(川端康成「少年」㉔)

「少年」ネタが続いていてすみませんが、川端康成先生の「少年」㉔です。 「少年」の舞台の中学校(現在は高校)の百年史を入手してしまったんで、「少年」の時代に関係しそうなアレやコレをアレコレ紹介したいと思います。 「少年」の全ての始まり↓ 川端康成…

清野少年のその後(川端康成「少年」㉓)

「少年」㉓です。 「清野少年は「少年」の後にどうなってしまったの…」「清野少年が幸せになれたか心配だ…」という声を聞きましたので、今日は清野少年のその後について詳しく書きたいと思います。 全ての始まり↓ 川端康成「少年」① - うみなりブログ。 前回…

小川国夫「東海のほとり」②

小川国夫先生のBL要素ありの短編小説「東海のほとり」の感想の続きです。 未読の方はこちらからどうぞ↓ 小川国夫「東海のほとり」① - うみなりブログ。 以下、BL、同性愛の話題です。お気をつけ下さい。

文庫化決定!日下諗「給仕の室」(「給仕の室」⑦)

小川国夫先生「東海のほとり」の感想の途中ですが、臨時ニュースです。 タイトルのとおりです。 日下諗先生の「給仕の室」がなんと文庫になります!! あの伝説のド変態小説がです!!! 「給仕の室」のあらすじなど、詳しくはこちら↓ 日下諗「給仕の室」① -…

小川国夫「東海のほとり」①

毎日めちゃくちゃ暑いので、今日は海が出てくる小川国夫先生のBL要素ありの短編「東海のほとり」の感想です。(←多分暑く無くても語ったので、取ってつけたような前置き) BL・同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。

昭和26年・目黒書店版「少年」(川端康成「少年」㉒)

恒例の川端康成先生の「少年」関連記事です。 ㉒。 …。 もう回数へのセルフツッコミは飽きたのでとりあえず今回はしません ①を未読の方はこちら↓ 川端康成「少年」① - うみなりブログ。 前回を未読の方はこちら↓ 「少年」はフィクションか否か(川端康成「少…

福島次郎「バスタオル」

福島次郎先生のガッツリ濃厚なBL小説「バスタオル」の感想です。 ガッツリBL・同性愛の話題なので、苦手な方はお気をつけ下さい。

川端康成が登場する石濱作品(川端康成と石濱金作⑥)

川端康成先生と親友の石濱金作先生の関係を語るシリーズ第⑥弾。 とりあえず①を未読の方はこちら↓ 県立図書館はパラダイス①(川端康成と石濱金作①) - うみなりブログ。 今回は私が現在進行形で集めまくっている石濱作品の中から、川端先生が登場する作品につい…

「少年」はフィクションか否か(川端康成「少年」㉑)

今日は川端康成先生の50回目の命日ということで、いつも以上に川端先生に思いを馳せています。 とりあえず内容は恒例の川端康成先生の「少年」関連記事です。 ㉑になりました。せっかくなので㉚を目指して頑張りますかね😇 BL・同性愛を主題にした作品について…

石濱金作「交友記、戀愛記」(川端康成と石濱金作⑤)

一高時代から親友で「なにをするにもいつしよ」な二人、川端康成先生と石濱金作先生の関係を語るシリーズ第5弾。 前回はこちら↓ 川端康成「當用日記」⑤(川端康成と石濱金作④) - うみなりブログ。 ①はこちら↓ 県立図書館はパラダイス①(川端康成と石濱金作①) -…

新潮文庫「少年」(川端康成「少年」⑳)

2022年3月28日に川端康成先生の「少年」が新潮文庫より発売されました。 今回はその感想と、川端先生の史実周りで調べて分かったけど書く機会が無かった事項を色々書いていこうと思います。 とうとう川端康成先生の「少年」関連記事のナンバリングが⑳になり…

里見弴「小説二十五歳まで」②

里見弴先生の自伝風小説「小説二十五歳まで」の感想の続きです。 ①はこちらからご覧下さい。 里見弴「小説二十五歳まで」① - うみなりブログ。 また、里見弴先生については「君と私と」関連の作品について4回に渡って語り済みです。 里見弴「君と私と」①(相…

里見弴「小説二十五歳まで」①

里見弴先生の自伝風小説「小説二十五歳まで」の感想です。 BL・同性愛要素あります。以下お気をつけ下さい。

「少年」の漫画(川端康成「少年」⑲)

川端康成先生の「少年」が漫画化されているものを発見したので、感想を書きます。 もうじき文庫にもなりますし、「少年」情報は余すところなくネタにしていくスタンスです。 「少年」19回目の記事です。 あれ?⑲の丸数字だけフォントが何か違う…⁈ とりあえず…

川端康成「級長の探偵」

とうとう児童文学をも毒牙にかけます。 川端康成先生の児童文学「級長の探偵」の感想です。 当ブログでは川端先生の「少年」とか史実のブロマンスネタが取り上げられる率が異様に高いのですが、今回は「少年」も石濱も関係ありません。 関係ないけど一応貼っ…

秋田雨雀「同性の恋」

秋田雨雀(あきた・うじゃく)先生のタイトルまんまなBL文学「同性の恋」の感想です。 BL・同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。