うみなりブログ。

アラフォー腐女子が、BL要素のある文学作品をイラスト付きでゆるく紹介します。日本近現代文学が中心。BL・同性愛的な表現が苦手な方はお気をつけ下さい。

中公文庫「給仕の室 日本近代プレBL短篇選」(日下諗「給仕の室」⑧)

2022年8月23日。

あの伝説のド変態小説、「給仕の室」が文庫になりました。

とりあえず、発売が判明した時点ですごい勢いでネット通販で予約し、本日無事に到着しました。

到着しましたが、遅読な上に明日も仕事があるので、ゆっくり読むのは少しずつになりそうです…😭

とりあえず今日は簡単にご紹介だけしたいと思います。

 

 

とりあえず表紙と裏表紙。

表紙のイラストがとても美しいですね。

鮮やかな赤色とマッチして、めちゃくちゃお洒落な雰囲気です。

あのモラハラDV変態男(※主人公)が美少年過ぎる…!!(*´Д`*)

こんな美少年が、あんなにヤバいことしちゃってんの…?!(*´Д`*)

それはご馳走様(?)です…!!

これは全腐女子の妄想を捗らせる為の粋な計らいですね!妄想ついでに誰か二次創作もしておくれよ…!!pixivにタグも作ってあるから!!

 

帯の文言が…!😂

やはり恋です、男同士の恋…!!😂

よりにもよって「同性の恋」の一番熱いこの文言を超目立つ位置にデカデカと持ってくるなんて、中公さん攻めてますね…!!(褒め言葉)

買いづらい方は裏返してレジに持って行きましょう!!😂(ということで裏面も一緒に撮影)

 

沢山の人が興味を引かれて手に取るきっかけになるなら、とりあえず「BL」を全面に押し出す売り方でも個人的には良いんじゃないかと思います。実際、川端康成先生の「少年」もその方向性で売れているみたいですし。

編集付記でも「BL」という表現について言及されていましたが、戦前の男性同士の恋愛をBLと呼ぶことに違和感がある方もいらっしゃると思います。

私も「BL文学」「BL要素ありの小説」とこれまで散々書いてきていますが、便宜上そのような書き方をしているだけで、書きながら違和感は感じています。

しかし「BL」というワードは現在では幅広く認知されているので本当に便利でして、多分今後も使い続けると思います…。何か色々すみません…。

 

説明

「やはり恋です。男同士の恋!」 それは、彼らの関係がまだ「BL」と呼ばれる以前の話――日本近代文学における「男性間の愛と絆」をテーマに、1902~49年に発表された傑作・名作・怪作を精選。小説では1960年代に森茉莉、少女漫画では70年代に「24年組」が登場して以降、この分野では作者・読者とも女性層が拡大していったが、本書ではそれ以前の20世紀前半に発表された短篇を集成、現在に至るBL文化の源流を辿る。
表題作は1910年「白樺」に発表され、長らく文学全集でしか読むことができなかったため、「図書室を使って読む小説」として一部で名高い逸品。その他、実話から童話、怪談、時代小説まで幅広いジャンルの短篇を揃える。

 

【目次】

秋田雨雀「同性の恋」(1907)
日下シン「給仕の室」(1910)
倉田啓明「若衆歌舞伎」(1912)
山崎俊夫「執念」(1918)
木下杢太郎「船室の夜」(1916)
室生犀星「お小姓児太郎」(1920)+「美小童」(1926)
綿貫六輔「小松林」(1922)


国木田独歩「画の悲しみ」(1902)
田中貢太郎「ある神主の話」(1920)
小川未明「野薔薇」(1920)
岡本かの子「過去世」(1937)
豊島与志雄「死ね!」(1934)
太宰治「駈け込み訴え」(1940)
山本周五郎「泥棒と若殿」(1949)

解説・佐伯順子

何故か中央公論新社様の公式ページからはこちらの説明が見つからなかったので、Amazonの説明から引用させていただきました。

 

こんなに沢山、コレが全部BL文学なんですよ⁈ヽ(´▽`)/

読んだことのない作品ばかりなので、ゆっくり読むのが楽しみです🥳

とりあえず豊島与志雄先生の「死ね!」というものすごいタイトルの作品がめちゃくちゃ気になります。

 

「給仕の室」と秋田雨雀先生「同性の恋」は語り済みなので、こちらに感想のリンクを貼っておきます。

日下諗「給仕の室」① - うみなりブログ。

秋田雨雀「同性の恋」 - うみなりブログ。

あと、全然意味がない相関図も作りましたが、本当に意味がなさすぎて使う場所が無いので、こちらにも貼っておきます。

とりあえず「給仕の室」はこれさえ押さえておいたら大丈夫です。

f:id:naruminarum:20220823221806j:image

 

他の作品についてはこちらの文庫を熟読後にまた語ろうと思いますが、遅読なので大分先になるかもしれません。

 

 

当ブログを開設して、間もなく一年です。(2021年8月26日開設)

まさか一年前には「少年」も「給仕の室」も文庫になるなんて夢にも思わなかったので、感無量というか、運を使い果たして近々タヒぬんじゃないかとか色んな気持ちでいっぱいです。

この勢いでそのうち石濱金作先生の作品も何か書籍にならないかなぁ…。川端康成関連の回想(石濱金作「無常迅速ー青春修行記」①)とかをまとめたものを出したら、川端没後50周年の節目に間違いなく話題を掻っ攫えると思いますので、ご検討宜しくお願いします…!!(虚空に向かって)

あと、志賀直哉先生と里見弴先生の一連の作品をまとめた奴(里見弴「君と私と」③ )とかなら、BL文学出版ラッシュに加えて、文アルブームにも間違いなく乗っかれそうですよ!!一冊にまとまったものが読みたいのです…!!宜しくお願いいたします…!!!(再度虚空に向かって)

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村


人気ブログランキング

↑宜しければ、クリックお願いします🤲