うみなりブログ。

アラフォー腐女子が、BL要素のある文学作品をイラスト付きでゆるく紹介します。日本近現代文学が中心。BL・同性愛的な表現が苦手な方はお気をつけ下さい。

2022-01-01から1年間の記事一覧

2022年ラスト

もう2022年も終わりですね。 今年見て下さった全ての読者様、本当にありがとうございました。 特に、更新する度に頻繁に見に来て下さった方やコメント欄やTwitterで反応を下さった方々には、本当に感謝の気持ちしかありません。 去年と比べると更新が大分少…

堀辰雄「燃ゆる頬」③

堀辰雄先生の名作BL文学「燃ゆる頬」の初出時無削除版と現行版を読み比べたら面白かったという話の続きです。 未読の方は↓から先に読んで下さい。 堀辰雄「燃ゆる頬」② - うみなりブログ。 BL・同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。

堀辰雄「燃ゆる頬」②

堀辰雄先生「燃ゆる頬」については一度簡単に語りましたが、衝撃の事実が発覚しましたので追加で書きます。 堀辰雄「燃ゆる頬」 - うみなりブログ。 「燃ゆる頬」本編は青空文庫で無料で読めますので、未読の方は是非ご覧になってからこちらの記事をご覧下さ…

創作小説「いまはむかし」(川端と石濱⑧)

本日11月21日は石濱金作先生の命日です。 石濱先生を偲んで、珍しく小説を書いてみました。 「川端と石濱」でナンバリングしましたが、今回は特に史実のエピソードの紹介ではなく完全に私個人の創作です。 以前のナンバリングはこちらに収納してあります。↓ …

「少年」の漫画を描いてみました。(川端康成「少年」㉕)

こんばんは! 本日11月11日は、川端康成先生「少年」に登場する清野少年のモデル・小笠原義人さんのお誕生日です✨ 小笠原さん、お誕生日おめでとうございます㊗️ ということで(?)、急遽「少年」の二次創作漫画を描いてみました。 「少年」を未読だったり、…

今後書きたいものなど

こんばんは!ご無沙汰してます! ブログの更新が滞りまくっていますが、一応元気です!! とうとう頭のおかしい腐女子が頭でも打ってタヒんだんじゃないか…とか思われない為だけに浮上しました。 一応Twitterランドでは、若い頃の川端先生について萌え散らかし…

神奈川近代文学館「川端康成展」感想

神奈川近代文学館・特別展「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」 2022年10月1日(土)~11月27日(日) はい、という訳で春に続いて秋も遠足に行ってきました。 春の遠足についてはこちらを参照して下さい。 日本近代文学館「川端康成展」感想と大正5年川端…

川端康成が登場する石濱作品②(川端康成と石濱金作⑦)

最近更新が滞っており、万が一楽しみにして下さっている方がいらっしゃったらすみません。 色々ネタはあるのですが、文章を書くのに手間取っております。 ブログを開設して1年経ちましたが、去年のこの時期に毎日更新していたとはとてもじゃないけど信じられ…

福永武彦「かにかくに」

福永武彦先生のBL要素ありの名作「草の花」について語ろう語ろうと思いながら、約10ヶ月の時が過ぎ去りました。 過ぎ去りました…が、今回は満を持しての「草の花」でなく、「草の花」の原型となった「慰霊歌」という作品の更に原型である「かにかくに」とい…

中公文庫「給仕の室 日本近代プレBL短篇選」(日下諗「給仕の室」⑧)

2022年8月23日。 あの伝説のド変態小説、「給仕の室」が文庫になりました。 とりあえず、発売が判明した時点ですごい勢いでネット通販で予約し、本日無事に到着しました。 到着しましたが、遅読な上に明日も仕事があるので、ゆっくり読むのは少しずつになり…

「少年」の学校生活(川端康成「少年」㉔)

「少年」ネタが続いていてすみませんが、川端康成先生の「少年」㉔です。 「少年」の舞台の中学校(現在は高校)の百年史を入手してしまったんで、「少年」の時代に関係しそうなアレやコレをアレコレ紹介したいと思います。 「少年」の全ての始まり↓ 川端康成…

清野少年のその後(川端康成「少年」㉓)

「少年」㉓です。 「清野少年は「少年」の後にどうなってしまったの…」「清野少年が幸せになれたか心配だ…」という声を聞きましたので、今日は清野少年のその後について詳しく書きたいと思います。 全ての始まり↓ 川端康成「少年」① - うみなりブログ。 前回…

小川国夫「東海のほとり」②

小川国夫先生のBL要素ありの短編小説「東海のほとり」の感想の続きです。 未読の方はこちらからどうぞ↓ 小川国夫「東海のほとり」① - うみなりブログ。 以下、BL、同性愛の話題です。お気をつけ下さい。

文庫化決定!日下諗「給仕の室」(「給仕の室」⑦)

小川国夫先生「東海のほとり」の感想の途中ですが、臨時ニュースです。 タイトルのとおりです。 日下諗先生の「給仕の室」がなんと文庫になります!! あの伝説のド変態小説がです!!! 「給仕の室」のあらすじなど、詳しくはこちら↓ 日下諗「給仕の室」① -…

小川国夫「東海のほとり」①

毎日めちゃくちゃ暑いので、今日は海が出てくる小川国夫先生のBL要素ありの短編「東海のほとり」の感想です。(←多分暑く無くても語ったので、取ってつけたような前置き) BL・同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。

昭和26年・目黒書店版「少年」(川端康成「少年」㉒)

恒例の川端康成先生の「少年」関連記事です。 ㉒。 …。 もう回数へのセルフツッコミは飽きたのでとりあえず今回はしません ①を未読の方はこちら↓ 川端康成「少年」① - うみなりブログ。 前回を未読の方はこちら↓ 「少年」はフィクションか否か(川端康成「少…

福島次郎「バスタオル」

福島次郎先生のガッツリ濃厚なBL小説「バスタオル」の感想です。 ガッツリBL・同性愛の話題なので、苦手な方はお気をつけ下さい。

川端康成が登場する石濱作品(川端康成と石濱金作⑥)

川端康成先生と親友の石濱金作先生の関係を語るシリーズ第⑥弾。 とりあえず①を未読の方はこちら↓ 県立図書館はパラダイス①(川端康成と石濱金作①) - うみなりブログ。 今回は私が現在進行形で集めまくっている石濱作品の中から、川端先生が登場する作品につい…

日本近代文学館「川端康成展」感想と大正5年川端日記メモ

「没後50年・日本近代文学館開館55周年 川端康成展―人を愛し、人に愛された人―」 ということで、2022年4月2日(土)〜6月11日(土)まで開催予定の川端展へ行ってきました。 川端展気になるけど、どんな感じなのかな〜という人向けに感想を書きたいと思います。 …

第六次『新思潮』②

第六次『新思潮』の謎に迫る2回目です。 前回はこちら↓ 第六次『新思潮』① - うみなりブログ。 この辺りの文学に詳しい方には当たり前のことしか書いてないであろう簡単な概要ですが、自分の備忘録を兼ねて纏めました。

第六次『新思潮』①

(私にとって)謎多き雑誌、第六次『新思潮』の謎に迫ってみました。 何が謎かというと、川端康成先生以外の要素全てです。 川端先生や「新感覚派」周辺を調べている方にとっては周知の事実かもしれませんが、第六次『新思潮』に焦点を絞って分かりやすく纏め…

エヴァンゲリオンではアスカが好きなんです。

たまには文学以外の話を。 皆様は、エヴァンゲリオン(以下・エヴァ)は好きですか? 私は好きです。 ということで、今日はエヴァについて語りたい気分なのでエヴァの話です。 内容的に、TVシリーズ、旧劇場版、新劇場版、コミックスの全てを見た人じゃないと…

「少年」はフィクションか否か(川端康成「少年」㉑)

今日は川端康成先生の50回目の命日ということで、いつも以上に川端先生に思いを馳せています。 とりあえず内容は恒例の川端康成先生の「少年」関連記事です。 ㉑になりました。せっかくなので㉚を目指して頑張りますかね😇 BL・同性愛を主題にした作品について…

石濱金作「交友記、戀愛記」(川端康成と石濱金作⑤)

一高時代から親友で「なにをするにもいつしよ」な二人、川端康成先生と石濱金作先生の関係を語るシリーズ第5弾。 前回はこちら↓ 川端康成「當用日記」⑤(川端康成と石濱金作④) - うみなりブログ。 ①はこちら↓ 県立図書館はパラダイス①(川端康成と石濱金作①) -…

新潮文庫「少年」(川端康成「少年」⑳)

2022年3月28日に川端康成先生の「少年」が新潮文庫より発売されました。 今回はその感想と、川端先生の史実周りで調べて分かったけど書く機会が無かった事項を色々書いていこうと思います。 とうとう川端康成先生の「少年」関連記事のナンバリングが⑳になり…

里見弴「小説二十五歳まで」②

里見弴先生の自伝風小説「小説二十五歳まで」の感想の続きです。 ①はこちらからご覧下さい。 里見弴「小説二十五歳まで」① - うみなりブログ。 また、里見弴先生については「君と私と」関連の作品について4回に渡って語り済みです。 里見弴「君と私と」①(相…

里見弴「小説二十五歳まで」①

里見弴先生の自伝風小説「小説二十五歳まで」の感想です。 BL・同性愛要素あります。以下お気をつけ下さい。

「少年」の漫画(川端康成「少年」⑲)

川端康成先生の「少年」が漫画化されているものを発見したので、感想を書きます。 もうじき文庫にもなりますし、「少年」情報は余すところなくネタにしていくスタンスです。 「少年」19回目の記事です。 あれ?⑲の丸数字だけフォントが何か違う…⁈ とりあえず…

川端康成「級長の探偵」

とうとう児童文学をも毒牙にかけます。 川端康成先生の児童文学「級長の探偵」の感想です。 当ブログでは川端先生の「少年」とか史実のブロマンスネタが取り上げられる率が異様に高いのですが、今回は「少年」も石濱も関係ありません。 関係ないけど一応貼っ…

秋田雨雀「同性の恋」

秋田雨雀(あきた・うじゃく)先生のタイトルまんまなBL文学「同性の恋」の感想です。 BL・同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。