うみなりブログ。

アラフォー腐女子が、BL要素のある文学作品をイラスト付きでゆるく紹介します。日本近現代文学が中心。BL・同性愛的な表現が苦手な方はお気をつけ下さい。

川端・清野が疎遠になった原因②(川端康成「少年」⑰)

記事を分割したせいで川端康成先生の「少年」の記事が⑰になりましたよ😇

分割した阿呆は私です😇どんだけ「少年」の記事を増やせば気が済むのでしょう😇

という訳で前回に引き続き、「何故川端先生は清野少年と疎遠になったのか?」の原因を考えていきたいと思います。

前回を読んで無い方はこちらから↓

川端・清野が疎遠になった原因①(川端康成「少年」⑯) - うみなりブログ。

「少年」関連未読の方はこちらから↓

川端康成「少年」① - うみなりブログ。

以下、BL・同性愛の話題となります。お気をつけ下さい。

①距離が遠くなった。

②多忙になった。

③手紙すらやり取り出来ない時期があった。

まで前回語りましたので今回は④からです。

・・・

④新たな交友関係が楽し過ぎた。

石濱金作!彼のせいですよ!

石濱という新しいヘングインが出来たからですよ!キィー(ハンカチを噛みながら)!

というのは半分冗談ですが、一高で石濱先生含めて文学仲間数名と知り合った為、楽しい毎日を過ごしていたようです。そりゃ趣味が合う仲間と語らうのは楽しいでしょうよ!

(※ヘングインって何…?って思われるかもしれませんが、私も分かりません!爆

とりあえず

川端「ヘングインになつてくれ」

清野「なつてあげまつせ!」

という会話が繰り広げられていますので、とりあえず清野少年は川端先生のヘングインらしいです。ヘングインって本当何)

清野少年は文学少年という訳ではないので、川端先生の同好の士にはなれませんでした。もし清野少年が同好の士となれたなら、また彼らには違ったその後があったような気がします。

えーっと、石濱先生についてもうちょっと書きますよ。

石濱先生は川端先生から「女だったら結婚したい」とかいう手紙をもらっています。

上に書いた新しいヘングインは意外に的を得ていたりしてね…(*´-`)?

ちなみに石濱先生の手記「無常迅速ー青春修行記」を読む限りでは石濱先生も川端先生のことを好き過ぎますので、色んな意味で相思相愛です。

※「無常迅速ー青春修行記」についてはこちらへ↓

石濱金作「無常迅速ー青春修行記」①(川端康成と石濱金作②) - うみなりブログ。

一高2年の時には2人は寄宿舎で同室になっていますから、清野少年の代わりに毎夜石濱の腕を弄んでいたとしてもおかしくありません。

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↑くそぅ、石濱め…!きっとこんな風に川端先生に迫ったに違いないんだぜ…!_| ̄|○ノシ バンバンッ!(床を叩く音)※完全に妄想です。

ヤダー。゚(゚´Д`゚)゚。!川端先生が腕を弄ぶのは清野少年だけよ(※小泉も居る)。゚(゚´Д`゚)゚。!清野少年以外の腕を弄ばないでよ、川端先生(※小泉も居る)。゚(゚´Д`゚)゚。!とか狂人が発狂していますが、完全に妄想です。そしてしつこく( )書きしたけど、一緒に中学の寄宿舎で同室だった小泉も腕を弄ばれている。

川端先生と石濱先生の関係は個人的にBL・同性愛未満のブロマンス的なものだったと思いますが、清野少年とは違って2人の友情は末永く続いています。一緒に文学活動したりもしていますので、完全に同好の士で仲間です。

一応川端先生と石濱先生の関係に触れた別記事がありますので貼っておきます↓。今後の状況によっては「川端康成と石濱金作」のナンバリングがアホみたいに増えると思います。

県立図書館はパラダイス①(川端康成と石濱金作①) - うみなりブログ。

⑤清野少年が変わってしまった。

a.身体が成長して、体格的にも立派な青年になった。

b.精神面で成長して、純情さが失われた。

c.宗教へどっぷり浸かってしまった。

…全部ありそうです。

そして、なんかこれが一番な原因な気がするんですよ。

a.→川端先生は元々清野少年に全く肉体美は感じていなかった訳なのですが(だからこそ2人の関係が尊いと力説したい…)、それを差し引いても許容量を超える勢いで清野少年がどんどんゴツく、ムッキムキになって行ったとしたら…?かつてのように隣に寝て腕を弄ぶのも憚られるくらいデカくなってしまったとしたら…?水泳のコーチにまでなっているので充分あり得ます。いや、清野×川端でも全然私は構わないんですけど、自分の貧相な身体に悩んでいた川端先生にはコンプレックスも刺激されて、色々我慢ならなかったのかも知れないです。

b.→多分これです。これが一番の原因です。

川端先生は純粋を絵に描いたような少年である清野少年に癒されて救済されました。

しかし、清野少年の純粋さが以前より失われたことが、清野少年の手紙から見て取れます。

「大口が自分に迫った理由が分かった」とあるのです。

寄宿舎で同室だった当時には清野少年は性行為の存在自体を知らなかった、だから大口が自分に迫ってきた理由も分かっていなかった、と長谷川泉先生の「川端康成論考」(明治書院)でも指摘されていました。

性行為の存在を知ってしまった清野少年は、性行為するしないに関わらず知ってしまった時点で、川端先生にとってはもう以前のような完全無欠の純粋無垢な存在では無いのだろうと思います。

(※純粋さという曖昧なものをどう定義するかによっても色々変わってきそうですが、性行為の知識の有無は、単純に純粋さを考える上で分かりやすく且つ重要なポイントだと思いますので…。)

容姿が好みでなく、趣味も特に共通するものが無く、純粋さや性格だけで惹かれていた相手から純粋さが失われてしまったとしたら、徐々に興味を失ってしまっても全くおかしくはないです。

性行為についていつ知るか個人差はありますが、大人になるには絶対に避けては通れない話題です。清野少年がもっと遅くに知ったとしても、遅かれ早かれ2人は疎遠になる運命だったのだろうと思います。

c.→川端先生は大本教のことが嫌いです。「少年」内でもボロクソ書いています。

一方清野少年は大本教に入信し、中学卒業後には進路が決まらなかったこともありますが、ガッツリ修行の道を歩みます。

元々お父さんが神道を信仰していて、家族で大本教に入信したという経緯です。

そして大本教ではありませんが最終的に神職への道に進みますので、完全に宗教と切り離せない人生を歩んでいます。

大本教に限らず、宗教への考え方や接し方が川端先生とは大きく異なっていたのだろうことは想像に難くありません。現在では宗教は中々センシティブな話題ですので、当時もそうであったとしたら尚更です。

a.b.c全てが原因となって、寄宿舎で一緒だった時の清野少年は完全に「居なくなって」しまったんでしょうね。

・・・

とりあえず私が考えうる、2人が疎遠になった原因を全て挙げてみました。

勝手に考えただけなので、本当のところがどうなのかは分かりません。

未公開の川端日記が公開された時に、大正12年以降の日記にも小笠原の名前が沢山見つかったりしたら嬉しいのですが、きっとそんなことは無いのだろうと思います。

思い出は思い出のまま、美しく。

もしかしたら、そんな気持ちだったのでしょうかね…。

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