先日、なんとこちらのブログに初のコメントをいただきました…!もう、もう、嬉しいです!
BLゲーム「給仕の室」続報の記事と、コメント返しへのコメントを県立図書館②の記事に書いて下さいましたが、「少年」ファンの方からです。
私がコメント欲しさに自分でコメントしたんじゃないかと疑われるくらい同じような道を辿っていらっしゃいますが、ちゃんと私以外の方のコメントです!さすがに自分で偽装コメント書いたりするような淋しい奴ではありませんよ( ̄▽ ̄;)!
さて、県立図書館で入手した資料の紹介の続きです。
前の記事
県立図書館はパラダイス②(日下諗の全小説紹介) - うみなりブログ。
戦利品③川端康成先生・全集未収録作品
「美しい!」(「中央公論」2013年8月号より)
「星を盗んだ父」(「新潮」2013年3月号より)
何と川端先生、全集に収録されていない作品が40作くらいあるそうです…。(白目)
もうそれらを全て入れた新しい川端全集が早く出ることを切望します。その場合は川端日記の現在載っていない分も是非お願いします。マジでお願いします。川端康成学会の偉い方、本当にお願いします。こんなところでつぶやいても間違いなく川端康成学会の偉い方は絶対に見ませんが、万が一ということもあるので私のこの川端日記に対する暑苦しい想いだけ書き記しておきます。未公開の川端日記がものすごく見たいです…!
さて、今回入手した作品について簡単に紹介します。
○「美しい!」
何てインパクトのあるタイトルでしょうか。非常に力強いタイトルですが、内容もなかなか力強く、一気読みしてしまいました。作品と一緒に掲載されていた解説によると、「伊豆の踊り子」の後に書かれた川端先生初の新聞小説だそうです。
障害児を通して、本当の美しさとは何かということを描いた作品です。
○「星を盗んだ父」
ハンガリーの作家モルナール・フェレンツの戯曲の翻案らしいです。翻案ですが、川端先生の独自性が高い短編小説となっているそうです。(解説による)
娘が産まれる前に亡くなったならず者の父が、死後に一つ良いことをする為に母娘の元を訪ねるという心温まる作品です。短いですが、とても素敵な作品でした。
戦利品④20代中頃までの「川端康成詳細年譜」
若い頃の川端康成君へのス○ーカー行為を捗らせるために欲しかった資料です。
あれ?一緒に東京に行った「大口」疑惑の同級生が「井上小五郎」になってる…。補巻一の解題では「井上保次郎」でした。わからん!井上はやっぱり二人居る?わからん!
あと、當用日記で見逃していた面白い日記もこちらの年譜から発見しました。
と年譜にありましたので、どういう状況だったのか気になって當用日記を見ましたら
彌々(※いよいよ)数学の難関。此前週の幾何は可成り勉強したのだが此度は少しも復習してなく昨日一寸やつてみた位で真に危い。一問は開平の応用、二は開立、三は方程式であつた。先二問からやる、次に三問、次に一問。如何しても分らぬので左側の梅垣君に大声で尋ねる。鷹の目の先生早速つか/\とやつて来て梅垣君と答案とを視、丁度其真似をしてゐた私の答案を視て甚だ不機嫌。梅垣前へ席を移せと。私の心悪いこと甚だしい。
とか書いてあって(※句読点はこちらで付けました。また旧字も改めてあります。)爆笑しました。左側に座っている子に大声で尋ねるって、見つからない方がおかしいよ!
戦利品⑤和泉選書「川端康成 大阪茨木時代と青春書簡集」
白夜書房「耽美小説・ゲイ文学ブックガイド」
手続きしたら、地元図書館でも返却できるそうなので、こちらの2冊は借りて来ました。
○「川端康成 大阪茨木時代と青春書簡集」
一高時代に川端先生が友人の正野勇次郎さんに宛てた手紙がなかなか狂気に満ちているらしく、タイトル的にこちらの本になら載っているかなと気になっていた本です。残念ながらありませんでした。清野少年に宛てた手紙とかも無いのは分かりきっていましたが、一応確認しておかねば!と思って全く期待せずに見ましたが、案の定ありませんでした。正野さん宛の手紙は雑誌の「新潮」で紹介されているということが分かりましたので、また県立図書館に行った際には「新潮」を確認してみたいと思います。
○「耽美小説・ゲイ文学ブックガイド」
こちらのブックガイドがなかなか良いという話を聞きましたので気になっていました。
今後のBL文学読書生活を捗らせるのにうってつけの本です。この本で知った作品をまた色々読んで感想など書いていきたいと思います。
ちゃんと「少年」も紹介されていましたよ。
県立図書館、すごく久しぶりでしたが、パラダイスでした。
もっと利用しやすい時にここまで近代文学にハマり倒しておけば良かった…私は学生時代に一体何やってたんだ、ブツブツ…とか思いましたが学生時代は学生時代で月曜会事件とかについて調べていて忙しかったことを思い出したのでした…。
長岡外史の自伝とか借りて、あの時はあの時で県立図書館に超お世話になっていました…。
また見たい資料が溜まったら、県立図書館へ行きたいと思います。
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